「みんな頑張ってるよ」の一言に追い詰められるとき
妊娠中って、本当に想像以上にしんどいもの。
私も今、妊娠中で日々を過ごしていますが、体調は日によって大きく変わります。
昨日できたことが今日は全然できない。
夜は眠れなくて涙が出る、朝になっても体が重くて動けない。
「元気な妊婦さん」なんてドラマや雑誌で見るけれど、私はそうじゃない。
そんな中で周りからよくかけられる言葉があります。
「みんな頑張ってるんだから」
「私のときはもっと大変だったけどやれたよ」
きっと励ますつもりなんだと思います。
でもその一言で、心がギュッと苦しくなることも‥‥。
つわりのつらさは「見えにくい」
妊娠中の「つわり」ひとつをとっても、人によって症状は本当にバラバラです。
・一日中吐き気で何も食べられない「吐きづわり」
・唾液が止まらず、ペットボトルを手放せない「よだれづわり」
・食べていないと気持ち悪くなる「食べづわり」
・ゲップや胸やけ、倦怠感で夜も眠れない人
私は「よだれづわり」と「倦怠感」が強くて、一日中、胸の奥に不快感が居座っています。
でも外から見たら「普通に生活できているように見える」らしいのです。
だからこそ「私のときはもっと大変だったよ」「つわりなんて気合で乗り越えられる」なんて言葉をかけられると、胸が潰れそうになります。
つわりは気合や根性でどうにかなるものではありません。
同じ「妊娠」という状態でも、症状もつらさも人それぞれ。
比べられるものじゃないんです。
心に刺さった「無神経な一言」
今でも忘れられないのは、友人に言われたこの言葉です。
「私も妊娠したけど普通に働いてたよ。あなたはちょっと弱いんじゃない?」
悪気がなかったのは分かっています。
でも「弱い」という言葉は、妊娠でボロボロになっている私の心に深く突き刺さりました。
「みんな頑張ってるのに、私はできないダメな母親なのか」と、自分を責めて涙が止まらなかった夜もありました。
環境の違いも、母親の負担を大きく変える
私の場合は、夫の実家も遠く、私の実家も遠い。
頼れる人が近くにいない状況で、妊娠中の体調不良と上の子の育児が重なっています。
子どもも性格や発達のペースが違うから、「手のかからない子」もいれば「体力勝負の子」もいる。
一日中抱っこをせがむ子もいれば、静かに遊んでくれる子もいる。
加えて、家庭の経済状況、夫婦関係、サポート体制…。
どれも家庭によってバラバラなのに、ひとくくりに「みんな頑張ってる」と言われると、
「じゃあ、できない私は母親失格なの?」
そんなふうに思い詰めてしまうのです。
救ってくれた「小さな言葉」
一方で、心に残る「救いの言葉」もあります。
保育園の先生に言われたひとこと。
「送ってくるだけでもすごいですよ」
それを聞いた瞬間、涙が出そうになりました。
誰かと比べられるのではなく、私自身の頑張りをそのまま認めてもらえた。
たったそれだけで、心がふっと軽くなったんです。
本当に必要なのは「比べない言葉」
妊娠中の母親にとって一番響くのは、比べたり正論を言う言葉ではありません。
🌸「大変だね、頑張ってるね」
🌸「しんどいよね、無理しなくていいよ」
🌸「手抜きしていいんだよ、あなたは悪くないよ」
こうした「比べない言葉」のほうが、何倍も救われるんです。
解決策なんてなくてもいい。ただ寄り添ってくれる言葉があれば、孤独の中でも「ひとりじゃない」と思えるのです。
「母親だから我慢すべき」という呪い
社会の中には、「母親なんだから」「妊娠は病気じゃないから」という言葉も根強くあります。
でも実際には、妊娠中は体も心も大きく変化している特別な時期。
休みたくても休めない状況で「母親なんだから頑張れ」と言われると、それはもう呪いのように感じてしまいます。
母親だからって、強くなきゃいけないわけじゃない。
弱音を吐いてもいいし、泣いてもいい。
「助けて」と言える母親でいることも大事なんだと思います。
同じように感じているお母さんへ
この記事を読んで「わかる…」と思ってくれた方がいたら、それだけで私も救われます。
母親はみんな違う環境にいて、違う体調と気持ちを抱えて、それぞれ頑張っている。
だから、誰かと比べる必要なんてありません。
できない日があってもいい。
家事が回らなくてもいい。
「今日を生き抜いた」だけで本当にすごいことなんです。
私が自分に言い聞かせていること
・今日は家事をサボってもいい
・ご飯がカップ麺でも全然大丈夫
・子どもに「ママ疲れてるからゴロゴロするね」と言ってもいい
・スマホでアニメを見せて時間を稼ぐのも立派な育児
こうやって、自分に「手抜きの許可」を出すようにしています。
完璧な母親にならなくても、子どもはちゃんと育つ。
むしろ「無理して笑顔を失う母親」より、「不完全でも生きてる母親」のほうがずっといいはず。
まとめ
- 妊娠中のつわりや体調のしんどさは、人それぞれ全く違う
- 家庭環境やサポート体制も、一人ひとり違う
- 「みんな頑張ってるよ」という言葉は母親を追い詰めることがある
- 本当に必要なのは「比べない、寄り添う言葉」
- 母親は完璧じゃなくていい。手抜きも立派な選択肢
最後に
妊娠中って、孤独で、しんどくて、涙が出る日もたくさんあります。
でも、あなたはちゃんと頑張ってる。
生きているだけで、もう100点満点。
どうか、他のお母さんと比べて自分を責めないでください。
「私もつらいけど、あなたもつらいよね」と言い合えるだけで、母親は救われます。
今日もここまで読んでくれたあなたへ。
どうか、自分を甘やかしてあげてください。
カップ麺の夜でも、昼寝三昧の一日でも、それで十分。
あなたはそれだけで立派に母親をやっているから。
一緒に、のんびり歩いていきましょう🌸
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